祇園祭のちまきというと、「京都の人が飾るもの」というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
私も京都で育った頃は、家の玄関にちまきが飾られているのが当たり前の風景でした。
でも、京都を離れて暮らすようになった今でも、祇園祭のちまきを玄関に飾っています。
最近では、山鉾町によってはネット授与を利用できるため、京都に住んでいなくても祇園祭のちまきを迎えることができます。
この記事では、実際に月鉾のちまきを飾った様子とあわせて、飾る場所や飾り方のポイントをご紹介します。
京都が好きな方や、「いつか祇園祭に行ってみたい」と思っている方にも、ぜひ京都の夏を身近に感じてもらえたらうれしいです。
祇園祭のちまきはどこに飾る?

祇園祭のちまきは、一般的に玄関の外側の高い位置に飾ります。
玄関は家の出入り口であり、厄が家の中へ入るのを防ぎ、家族の無病息災を願う場所として大切にされてきました。
私も今回、数年ぶりに玄関へちまきを飾りました。
実際に飾った様子や、我が家で工夫したポイントをご紹介します。
- 飾り方:掛ける紐などを巻く。ちまきに直接ピンや釘を刺さない。
- 飾る場所:玄関の高い位置
- 飾る期間:授かってから次の年の祇園祭まで(1年間)
ちまきを掛けるための紐の取り付け方
ちまきの掛け方に決まったルールは特にありません。
ただし、本体に直接ピンや釘を刺さないようにしましょう。
授与していただく山鉾によっては、そのまま掛けられるように紐や輪が付いているものもあります。
その場合は、そのままフックなどに掛ければ大丈夫です。
私が授与していただいた月鉾のちまきには掛けるための紐が付いていなかったため、自分で紐を取り付けました。
表から紐が目立たないよう、ちまきの後ろ側へ回して結んでいます。

ちまきを掛けるための紐は、家にあるもので十分です。
私は表から目立たないように、ミシン糸を使いました。
掛けやすさを考え、少し長めに取り付けています。
玄関の外側の高い位置へ飾る
紐を取り付けたら、玄関の外側の高い位置へ飾ります。
我が家では、玄関の木の部分に押しピンを刺し、そこに紐を掛けて飾りました。
玄関の素材によっては押しピンが使えない場合もあるため、その際は粘着タイプのフックなどを利用すると安心です。
私は表から押しピンが目立たない位置を選び、ちまきがまっすぐ掛かるように飾りました。

なぜ玄関に飾るの?

祇園祭のちまきは、神様との約束の「目印」ともいわれています。
悪い病気や災いが家の中へ入ろうとしたとき、玄関にちまきがあるのを見て、「ここは神様が守る家なんだ」と通り過ぎていく――そんな願いが込められているんです。
そのため、一般的には玄関の外側の高い位置へ飾って、一年間、家族の無病息災を願うのです。
ビニールは付ける?外す?

透明のビニールは外した方がいいの?

袋を付けたまま飾る家庭もあれば、外して飾る家庭もあり、特に決まったルールはありません。
私は実家で袋を外して飾っていた記憶があったため、今回もビニールを外して飾りました。
一方で、現代の住宅では玄関の構造によって雨風が吹き込みやすい場合もあります。
そのような場合は、お札やちまきを湿気や汚れから守るために、保護用のビニールを付けたまま飾るお家も多いです。

お家の玄関の環境に合わせて選んでみてくださいね。
ピンが取り付けられない場合は?
玄関ドアが金属製だったり、賃貸住宅だったりして、押しピンが使えないご家庭も多いと思います。
その場合は、玄関を傷つけにくい方法で取り付けると安心です。

例えば、次のような方法があります。
- 「貼ってはがせる」屋外用フックを使う
- マグネットフックを使う(金属製の玄関ドアにおすすめ)
- S字フックを使って上から吊るす
ご自宅の玄関に合った方法を選んでみてくださいね。
\2個入りなので、祇園祭のちまきだけでなく、クリスマスリースやしめ縄など季節の飾りにも使えて便利なフックはこちら/
祇園祭のちまきはネットでも授与してもらえる
かつては、祇園祭のちまきを授与していただくためには、京都まで足を運ぶ必要がありました。
しかし、祇園祭が大きく縮小された2020年頃から、一部の山鉾町ではネット授与が始まり、京都以外に住んでいても祇園祭のちまきを迎えられるようになっています。
「京都が好きだけれど、毎年行くのは難しい」という方にとっても、祇園祭を身近に感じられる嬉しい取り組みです。
ただし、すべての山鉾町が対応しているわけではなく、受付期間や授与方法もそれぞれ異なります。
希望する山鉾がある場合は、早めに公式サイトで確認しておくと安心です。
例えば、大船鉾では、公式ホームページからオンライン授与の案内を確認できます。
気になる山鉾の公式ホームページを確認してみてください。
オンライン授与を行っている場合は、案内が掲載されています。

長刀鉾のネット授与は、2026年は6月8日から受付が始まっていました。
人気の山鉾は早めに受付が終了することもあります。
気になる方は、来年はぜひ早めに公式ホームページを確認してみてくださいね。
京都に行けなくても祇園祭を楽しもう
京都まで行けなくても、祇園祭を身近に感じられる方法はたくさんあります。
私も毎年京都へ行けるわけではありませんが、自宅で祇園祭を楽しむ時間も大切にしています。
例えば、こんな楽しみ方があります。
- 各山鉾の公式ホームページで歴史や雰囲気を楽しむ
- 祇園祭の雑誌やガイドブックを読む
- 気に入った山鉾のオンラインショップで授与品やグッズを迎える
- 巡行日はYouTubeなどのライブ配信を楽しむ
私は今年、巡行日当日に京都へ行くことはできませんでしたが、ライブ中継を見ながら祇園祭の雰囲気を楽しみました。

山鉾巡行当日のライブ配信は午前中に配信。
神輿渡御のライブ配信は22:00を過ぎても熱気いっぱいの様子がわかりますよ。
現地でしか味わえない魅力もありますが、自宅にいながら京都の夏を感じられるのも、今ならではの楽しみ方だと思います。
来年は現地で、今年は自宅で。
そんなふうに、自分らしい楽しみ方で祇園祭に触れてみてはいかがでしょうか。
実際に祇園祭を訪れて感じたことや、おすすめの回り方については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
\前祭はこちら/
\後祭はこちら/
まとめ
祇園祭のちまきは、家族の無病息災を願って玄関に飾る、一年を通して大切にしたい授与品です。
近年ではネット授与を行う山鉾町も増え、京都を訪れることが難しい方でも、自宅で祇園祭を身近に感じられるようになりました。
私も久しぶりに玄関へちまきを飾り、京都で過ごした夏の思い出や、祇園祭の祈りの文化を改めて感じることができました。
京都に住んでいる方はもちろん、京都が好きな方や、いつか祇園祭を訪れてみたいと思っている方も、ぜひご自宅にちまきを飾って、その魅力を感じてみてください。