前祭では五条駅から歩くルートをご紹介しました。

今回は、静かな雰囲気が魅力の「後祭」を実際に歩いてきました。

スタートは烏丸御池駅

大船鉾に登ったり、偶然山を担ぐ場面に出会えたりと、前祭とはまた違った京都の夏を楽しむことができました。

実際に歩いたルートとともに、後祭ならではの魅力をご紹介します。

烏丸御池駅から歩くおすすめ散策ルート

後祭をゆっくり楽しみたいなら、烏丸御池駅から歩くルートがおすすめです。

今回は、京都市営地下鉄烏丸線・烏丸御池駅4-2番出口(階段)からスタートしました。

後祭の山鉾が集まるエリアへアクセスしやすく、人の流れに合わせて無理なく散策できるのも魅力です。

実際に私が歩いたルートをご紹介します。

今回歩いたルート

所要時間の目安:約2〜3時間

山鉾の見学や会所の展示、大船鉾への登拝、永楽屋での休憩を楽しみながら歩くと、約2〜3時間で巡ることができます。

  • 烏丸御池駅(4-2番出口)
  • 鈴鹿山
  • 鷹山
  • 黒主山
  • 鯉山
  • 永楽屋 室町店(水あずき)
  • 橋弁慶山の試走に遭遇
  • 北観音山
  • 町家の屏風飾り
  • 南観音山
  • 大船鉾(登拝)
  • 休憩
  • 御旅所で神輿を見る
  • 時間があれば八坂神社へ参拝

詳しく紹介していきますね。

ルートの見どこ

後祭は前祭より山鉾の数が少なく、11基あります。

私は時間と体力を考えて、その中からぜひ見ておきたい山鉾を選び、ルートを考えました。

みなさんも、見た目やご利益などを参考に、気になる山鉾を選んで歩くのがおすすめです。

今回ご紹介するルートは、烏丸御池駅4-2番出口からスタートします。

出口を出ると、新風館の向かいに鈴鹿山が見えてきます。

烏丸御池駅近くに建つ祇園祭後祭の鈴鹿山

そこから鷹山や黒主山、鯉山などを巡りながら、ゆっくり町歩きを楽しみました。

祇園祭後祭で公開された鷹山

山鉾だけでなく、会所や町歩きならではの見どころもご紹介します。

山鉾だけでなく、会所の展示も見どころ

祇園祭後祭の鯉山会所に展示された御神体と懸装品

山鉾を眺めるだけでなく、会所にも立ち寄ってみるのがおすすめです。

私は鯉山と大船鉾の会所を見学しました。

鯉山では御神体を間近で見ることができ、「登竜門」の由来となった山鉾の魅力をより深く知ることができます。

また、大船鉾では船首に飾られる大金幣が公開されており、山鉾とはひと味違った見どころを楽しめました。

会所には御神体や懸装品だけでなく、ちまきや手ぬぐいなどの授与品が並んでいるところもあります。

気になる山鉾があれば、ぜひ会所にも立ち寄ってみてください。

祇園祭のちまきの意味や飾り方については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

永楽屋の「水あずき」でひと休み

祇園祭限定の水あずきを永楽屋室町店で購入して飲む様子

鯉山の展示を見て会所を出ると、あずきドリンクを手にした人がちらほら。

「祇園祭限定」と聞き、私も思わず購入しました。

一口飲むと、寒天がつるんとのどを通り、やさしいあんこの甘さが広がります。

真夏の京都を歩いて少し疲れていたところだったので、この水あずきは大正解。

暑さで火照った体に染みわたり、「来年もまた飲みたい」と思うほどお気に入りになりました。

後祭を歩くなら、ぜひ立ち寄ってほしい夏の楽しみのひとつです。

橋弁慶山の試走に偶然出会えた

祇園祭後祭で橋弁慶山の舁き初め(試走)に出会った様子

水あずきでひと休みし、疲れも取れて「さあ、また歩こう」と思っていたその時でした。

なんと目の前に橋弁慶山がやってきたのです。

7月21日に行われる舁き初め(試走)に偶然出会うことができました。

はいっ!はいっ!」という威勢のいい掛け声とともに山が動き出し、迫力ある回転まで見ることができました。

周りからは大きな拍手が起こり、町全体が一体となって盛り上がる様子に思わず感動。

後祭は静かな印象がありますが、この日は町衆の皆さんの熱気を間近で感じることができ、忘れられない思い出になりました。

町家に飾られた屏風も楽しめる

祇園祭後祭で町家に飾られた屏風と山鉾の展示

後祭では、山鉾だけでなく町家に飾られた屏風を見るのも楽しみのひとつです。

格子越しに見える屏風や山鉾にゆかりのある展示は、思わず見入ってしまうほど見事でした。

華やかな山鉾を眺めながら町家をのぞいてみると、代々受け継がれてきた貴重な品々から、山鉾を守り続けてきた町衆の歴史や文化を感じることができます。

格子戸の奥に展示が見えたり、人が集まっていたりしたら、ぜひ足を止めてのぞいてみてくださいね。

大船鉾はぜひ登ってほしい

祇園祭後祭の大船鉾に登拝する入口から見た船首の龍

後祭を訪れるなら、ぜひ立ち寄ってほしいのが大船鉾です。

前祭で会所に展示されていた龍を見た時から、「後祭では船首に飾られた姿を見たい」と楽しみにしていました。

実際に目の前で見ると、その迫力と美しさは想像以上でした。

金色に輝く龍が船首を飾る姿の美しさに思わず見入ってしまいます。

大船鉾は、前祭の船鉾が「出陣」を表すのに対し、戦を終えて無事に帰還する「凱旋船」を表しているといわれています。

また、後祭の山鉾巡行では最後を務める「くじ取らず」の鉾でもあります。

会所には、船首に飾られる大金幣(だいきんぺい)も展示されていました。

祇園祭後祭の大船鉾会所に展示された大金幣

大船鉾では、龍頭と大金幣を隔年で船首に飾るそうです。

今回は龍頭が飾られており、会所では大金幣を間近で見学することができました。

いよいよ鉾へ登ると、龍の後ろ姿や細かな装飾を間近で見ることができます。

祇園祭後祭の大船鉾で間近に見た船首の龍の後ろ姿

地上からでは気づけない細部まで丁寧に作られていて、職人さんの技術の高さに感動しました。

鉾の床には穴があり、「何のためにあるのだろう?」と思っていると、案内の方が教えてくださいました。

祇園祭後祭の大船鉾の床にある御神体を固定する穴

この穴には、巡行の際に御神体を固定するそうです。

そして、その周りに人が乗り込み、大船鉾は京都の町を巡ります。

何気なく見える床にも大切な役割があることを知り、実際に登って説明を聞いたからこその発見でした。

神輿と八坂神社

祇園祭の御旅所に鎮座する八坂神社の神輿

山鉾を見た後は、ぜひ神輿も参拝して欲しいと思います。

少し歩くので、余裕があれば、または休憩を入れてからがおすすめです。

神輿が八坂神社から御旅所へ移動している

大船鉾を楽しんだ後は、四条通にある御旅所(おたびしょ)へ向かいました。

後祭では、八坂神社の神様を乗せた神輿が御旅所から八坂神社へ戻ります。

私が御旅所にある神輿を見ることができました。

山鉾とはまた違う神聖な雰囲気が漂い、多くの人が静かに見守っていたのが印象的でした。

御旅所で神輿に再会

前祭では八坂神社で神輿を参拝しましたが、今回は御旅所で参拝しました。

ろうそくをお供えし、「また会いに来ました」と心の中でそっとご挨拶しました。

神社から御旅所へ移られた神輿を目の前にすると、神聖さの中にもどこか親しみを感じます。

移動時の賑やかさとは正反対の雰囲気で、

いつもとは違う場所で静かに鎮座されている姿が、なんとも愛らしく思えたのが印象に残っています。

時間に余裕があれば、そのまま八坂神社まで歩いて参拝するのもおすすめです。

後祭の山鉾だけでなく、祇園祭の締めくくりとなる神輿や八坂神社まで訪れることで、より祇園祭の魅力を感じられる一日になりました。

後祭へ行く前に知っておきたいこと

前祭に比べると人出は少なめですが、それでも人気の大船鉾や北観音山などは多くの人で賑わいます。

私が実際に歩いて感じた、後祭を楽しむためのポイントをご紹介します。

現金を用意しておこう

山鉾への登拝や授与品の購入では、基本的には現金のみと考えておきましょう。

私も大船鉾の登拝や授与品の購入で現金を使いました。

混雑も予想されるので、あらかじめ1,000円札や小銭を少し用意していきましょう。

歩きやすい靴がおすすめ

後祭は山鉾を巡りながら町歩きを楽しむので、意外と歩く距離があります。

石畳やアスファルトを長時間歩くことになるため、履き慣れた靴がおすすめです。

暑さ対策は忘れずに

7月の京都は非常に暑く、日差しも強くなります。

水分補給をこまめに行い、ハンディファンや日傘、帽子などで暑さ対策をしておくと快適に散策できます。

私も今回の後祭ではハンディファンを持参しましたが、会所の見学待ちや信号待ちなどでとても重宝しました。

\京都でも大活躍!実際に使ったハンディファンのレビューはこちら/

後祭とは?前祭との違い

祇園祭は、大きく前祭(さきまつり)後祭(あとまつり)に分かれています。

前祭は7月17日の山鉾巡行、後祭は7月24日の山鉾巡行が行われ、それぞれ巡行する山鉾も異なります。

私も両方を歩いてみましたが、前祭は多くの人で賑わい、お祭りらしい活気を感じました。一方、後祭は比較的ゆったりとした雰囲気で、山鉾や町並みをじっくり楽しめたのが印象的です。

「祇園祭は人が多くて大変そう」と感じている方には、後祭の散策もおすすめですよ。

\前祭の魅力やおすすめ散策ルートはこちらにまとめています/

まとめ

前祭の華やかさも魅力ですが、後祭には比較的人が少ないからこそ、山鉾や京都の町並みをゆっくり楽しめる魅力がありました。

烏丸御池駅から歩くと、山鉾を巡りながら京都の町並みも楽しめます。

私自身、大船鉾への登拝や橋弁慶山を担ぐ様子に偶然出会い、後祭ならではの魅力をたくさん感じることができました。

前祭しか行ったことがない方も、ぜひ一度後祭を歩いて、その魅力を体感してみてください。