京都・一乗寺エリアの紅葉を見に、詩仙堂・八大神社・圓光寺へ行ってきました。

今年はちょうど色づきがピークで、どこも本当に美しく、歩くだけで心がほどけていくような秋の時間でした。

中でも私が一番好きだと感じたのは「詩仙堂」の庭。

縁側に座った瞬間、光と緑と紅葉の色がふわっと混ざり合って、

「あ、今日ここに来て本当に良かった」と自然に思える景色でした。

ちょうど近くの八大神社から太鼓の練習の音が聞こえていて、

本来なら気になるはずなのに、不思議と邪魔にならず、

むしろその場の空気の一部みたいに感じられたのも印象的でした。

この記事では、詩仙堂と圓光寺の紅葉の魅力、

さらに徒歩で巡れる八大神社、そして近くのランチスポットもまとめています。

半日でもじゅうぶん楽しめる“静かな京都の秋”の参考にどうぞ。

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詩仙堂|静寂に包まれる紅葉庭園

詩仙堂の庭園を建物の中から眺めた紅葉の風景。縁側越しに赤や黄の葉が広がる静かな秋の景色。

一乗寺の坂道を上がり、竹林を抜けた先にある「詩仙堂」。
書院に入って縁側に座ると、
目の前に広がる紅葉と苔庭のコントラストがふわっと目に飛び込んできます。

派手さよりも“落ち着き”が魅力の庭で、
丸く刈り込まれた緑の低木、奥の紅葉、苔の柔らかい陰影…。
静かに整えられた庭の空気が、見る人の気持ちもゆっくりほどいてくれるようでした。

ししおどしの前では、音が鳴る瞬間を待つ人がちらほらいて、
みんな静かに耳を澄ませていました。
私も少し待ってみたけど、なかなか鳴らず…。
「少し時間かかりそうかな」と立ち去ろうとしたその瞬間、
背中のほうで “コン…” と小さな音が響いて思わず笑ってしまいました。

詩仙堂の庭園にある鹿おどし。竹筒が静かに水を落とし、紅葉に包まれた庭の中で“カコン”と響く音を待つ人々の情景。

あの一瞬の音も、詩仙堂らしい静けさを感じさせてくれる時間でした。

午後の光が差し込む時間帯は、
縁側から見る庭が一番柔らかく色づいていておすすめ。
ただ眺めているだけで満たされるような、
そんな時間を過ごせる場所でした。

圓光寺|十牛之庭に広がる紅葉の絨毯

書院に入って縁側に座ると、
目の前いっぱいに広がる赤い“紅葉のじゅうたん”がぱっと目に入ります。
圓光寺の象徴ともいえる十牛之庭は、
紅葉の色づきが深く、まるで絵画の中にいるような景色でした。

圓光寺の建物から眺める十牛之庭の紅葉。縁側越しに赤いもみじが広がり、落ち着いた雰囲気が漂う秋の庭園風景。

庭の中央にある灯籠や苔むした石の並び、
奥の紅葉の層の重なりまで、すべてが美しく調和していて、
風が吹くたびに葉が舞い落ちる瞬間すら“ひとつの絵”のようでした。

圓光寺の竹林へ続く散策路。紅葉と竹が重なり合う静かな小径で、秋の穏やかな空気が漂う風景。

書院を出てお庭の方へ進むと、
池のほとりや竹林へ続く小径が見えてきます。
十牛之庭の迫力とはまた違う、静かな散策の時間が始まります。

圓光寺・十牛之庭の池に紅葉が映り込む秋の景色。赤や橙のもみじが広がる、圓光寺を象徴する美しい庭園風景。

さらに池の方へ進むと、
水面に紅葉が映り込む“リフレクション”がとても綺麗で、
立ち止まるたびに違う表情の秋が見えました。
圓光寺ならではの深い静けさが感じられる場所です。

圓光寺の苔の上に佇む地蔵と、まわりに散った赤いもみじ。優しい表情の地蔵に秋の彩りが重なる、心が落ち着く風景。

歩いていると、苔の上にちょこんと佇む小さなわらべ地蔵を発見。
紅葉がそっと積もっていて、秋ならではの可愛らしさがありました。

帰りには高台の枯山水から一乗寺の町が見えて、
夕日に染まる庭は思わず立ち止まるほどの美しさでした。

詩仙堂が“静けさの紅葉”だとしたら、
圓光寺は“奥行きと迫力の紅葉”。

まったく違う種類の美しさが楽しめるので、
一乗寺エリアを歩くならどちらも訪れてほしい場所です。

八大神社|決闘前に武蔵が参拝した神社

八大神社の境内の風景。社殿と灯籠が並び、白砂の盛り土が美しく整えられた落ち着いた境内の様子。

詩仙堂のすぐ隣にある八大神社は、
宮本武蔵が「一乗寺下り松の決闘」に向かう前に奉拝したと伝わる神社です。
境内はとても静かで、観光地というより“地元の小さな社”という雰囲気。
紅葉の名所のような華やかさはありませんが、
凛とした空気が心地よい場所でした。

宮本武蔵ゆかりの「一本松」もありますが、
歴史に詳しくなければ“ふむ…”と眺める程度の素朴な見どころ。
ただ、その控えめさが八大神社らしさでもあります。

八大神社に保存されている宮本武蔵ゆかりの下り松古木。ガラス越しに展示された樹木が歴史の面影を伝える。

境内にあった
我れ神仏を尊んで神仏を恃(たの)まず(社寺に祈ることはあっても、頼るのではない)
という言葉が印象的で、
武蔵が“自分の道を自分で切り開く”という精神に通じるようにも感じました。

詩仙堂のお隣にありますが、急な坂道になりますので、
時間や体力に余裕があるときの “寄り道スポット” として立ち寄るのがおすすめです。

徒歩でめぐる一乗寺・紅葉ルート(圓光寺 → 詩仙堂 → 八大神社)

一乗寺エリアは徒歩で3カ所を巡れるコンパクトな紅葉スポット。
ただし 圓光寺は紅葉シーズンのみ「ネット予約制」 になるので、
まずは圓光寺の予約時間を基準にルートを組むのがおすすめです。

私は日曜日の夕方に訪れましたが、
たまたま混雑が落ち着いていて、予約なしでも入れました。
ただし基本は予約制なので、事前予約が安心です。

圓光寺の予約ページへ

一乗寺へのアクセス(迷わず行ける!)

詩仙堂・圓光寺・八大神社は、叡山電車か市バスで行けます。

叡山電車(おすすめ)

出町柳駅 → 一乗寺駅(約10分)
駅からは徒歩で

  • 詩仙堂まで:約15分
  • 圓光寺まで:約20分
  • 八大神社まで:約15分

渋滞の影響を受けないので、紅葉シーズンでもスムーズです。

市バス(京都駅から一本)

京都駅 → 市バス5番 →「一乗寺下り松町」下車(約35〜45分)
地下鉄烏丸線[北大路駅] →市バス北8番→「一乗寺下り松町」下車(約20分)
バス停からは徒歩約10分で詩仙堂へ。
詩仙堂・圓光寺・八大神社は同じ停留所から向かえます。

※紅葉ピークは混みやすいので、
 行きは叡電 → 帰りをバスにするのもおすすめ。

圓光寺 → 詩仙堂 → 八大神社 の順がおすすめな理由

① 圓光寺は予約時間が決まっている

→ まず圓光寺の入山時間を確定させる
→ その前後の時間に詩仙堂・八大神社を配置すればOK

② 詩仙堂から八大神社は“すぐ隣”

→ 距離は短いけど坂が急
→ 体力と相談しながら無理なくルートに組める

③ 3カ所とも徒歩圏内

→ 全行程で1〜1.5時間ほど(写真撮りつつでも2時間)

各スポットの拝観時間・料金まとめ

(2025年の情報)

圓光寺

紅葉特別拝観(予約制)

  • 期間:11月10日(月)〜12月10日(水)
  • 時間:8:00〜17:00
  • 大人:1,500円
  • 高・中・小学生:800円

※紅葉時期はネット予約必須。
※予約枠が埋まると入れないので注意

詩仙堂

  • 開門:9:00〜17:00(受付16:45まで)
  • 大人:700円
  • 高校生:500円
  • 小中学生・障害者手帳持参:300円

※朝は比較的静かで、縁側が気持ちよく座れます。

八大神社

  • 開門:終日
  • 御朱印・授与品9時~17時

※境内は小さめで、滞在時間は10〜15分ほど。

一乗寺で立ち寄りたいお店

詩仙堂や圓光寺をめぐったあとは、
せっかくなら一乗寺の人気店にも立ち寄りたいところ。
観光地というより住宅街に近いエリアですが、
ランチやカフェの名店が意外と多いのが魅力です。

一乗寺中谷

食事・甘味・お土産までそろう、オールマイティなお店

一乗寺で「とりあえずここに行けば間違いない」
というくらい便利なのが 一乗寺中谷

軽いランチから甘味、お土産までそろっていて、
紅葉散策の合間に立ち寄るのにぴったりのお店です。

カフェ利用もできるので、歩き疲れた時の休憩スポットとして覚えておくと便利。

一乗寺中谷の名物「絹ごし抹茶てぃらみす」。店内でいただいた、なめらかな抹茶の風味が広がる和スイーツ。

私はこのお店の “絹ごし緑茶てぃらみす” が好きすぎて、
近くへ行くと必ず買ってしまうくらい。

和菓子だけでなく、プリンやケーキなど洋風のスイーツも人気。
「でっち羊かん」などの定番の京菓子はお土産にもおすすめです。

一乗寺中谷のお土産「でっち羊かん」。素朴で優しい甘さが人気の、京都らしい和菓子。

一乗寺のお土産なら「雲母漬(きららづけ)」

紅葉めぐりの帰りにぜひ買ってほしいのが、
雲母漬(きららづけ) という京都ならではのお漬物。

塩漬けした小茄子を、京都独特の白味噌で丁寧に漬けた
“一子相伝” の手づくり製法。

柔らかい小茄子に白味噌の深いコクがしみていて、
ご飯にも酒のつまみにも驚くほどよく合います。

子どもでも食べやすい、甘い白味噌の味付けです。
今回の紅葉めぐりでは日曜日でお店が休みだったため買えず…残念でした。
買うなら 平日〜土曜日がおすすめ です。

一乗寺のラーメン(ラーメン街道)

詩仙堂からは少し歩きますが、
せっかく一乗寺に来たなら一度は立ち寄ってみたいエリアです。

どのお店も行列ができる人気店ですが、
中休み(昼休憩)が無いお店が多いので、
ピークの時間帯を外せば比較的入りやすいこともあります。

天天有(てんてんゆう) 12時〜

一乗寺の人気店・天天有のラーメン。あっさりしつつコクのある鶏ガラスープが特徴の一杯。

昔ながらの京都ラーメンらしい、
あっさりしつつコクのある鶏ガラスープが特徴。
散策の途中でも食べやすく、疲れた体にふわっと染みる味でした。
やさしい味で、誰と行っても外さない一杯だと思います。

その他の人気店

◎極鶏(ごっけい) 11時30〜

一乗寺の人気店・極鶏のラーメン。超濃厚で“ドロ系”と呼ばれる独特のスープが特徴の一杯。

“ドロ系”と呼ばれる超濃厚スープで全国的に有名。
整理券制で、空いているように見えても実は行列が続いている店です。
ハマる人には刺さる個性派ですが、好みは分かれます。
(私は濃厚すぎて合わず、シーチキンみたいに感じたタイプ…汗)

◎高安(たかやす) 11時30〜

カフェのような明るい内装で入りやすく、
大きな唐揚げも人気。
観光でも行きやすいラーメン店です。

◎ラーメン横綱 一乗寺店 11時〜

ラーメン横綱・一乗寺店のラーメン。安定感のある味わいで、家族連れでも入りやすい老舗チェーンの一杯

席数が多いので、混雑時でも比較的入りやすい老舗チェーン。
安定の横綱クオリティで、家族連れにもおすすめ。

その他の立ち寄りスポット

紅葉めぐりの途中や帰り道に、
ちょっと寄ってみたい一乗寺周辺のお店をまとめました。

パン|天然酵母パンの店 こせちゃ

詩仙堂のすぐ近くにある。
素材にこだわった天然酵母パンが人気。
ただし 午後は売り切れの可能性が高い ため、
買うなら早めの時間帯がおすすめです。

洋食|グリルにんじん

地元で長く愛されている洋食店。
人気のため 予約しておく方が安心 です。
ハンバーグやカツレツなど、懐かしい味が楽しめます。

本屋|恵文社一乗寺店

“紅葉の日の思い出に、一冊の本を選びたくなる”
そんな気持ちにさせてくれる、本屋さん。

芸術書・詩集・絵本など、独自の世界観を持つ京都の名店です。

恵文社で谷川俊太郎さんの詩集を手に取った瞬間、
懐かしい気持ちになり、涙が出そうになりました。

紅葉とはまた違う種類の、ノスタルジックな温かさが残る場所です。

まとめ|静かな紅葉と、小さな寄り道が心に残る一乗寺散策

一乗寺エリアの紅葉風景。赤や橙のもみじが広がる秋の景色で、圓光寺や詩仙堂をめぐる散策の締めくくりにふさわしい美しさ。

一乗寺の紅葉は、圓光寺の迫力ある庭、
詩仙堂の静けさに包まれた風景、
そして八大神社の凛とした空気——
それぞれがまったく違う魅力を持っています。

徒歩で巡れる距離とは思えないほど表情が豊かで、
歩けば歩くほど“秋の深さ”を感じられるエリアでした。

途中で立ち寄るラーメンや甘味、
お土産の雲母漬や、本屋でふと手に取った一冊など、
紅葉とは少し違う余韻がそっと積み重なっていきます。

静かに季節を味わいたい人にこそ、
一乗寺の紅葉散策はぴったりだと思います。

ゆっくり歩いて、
気になった場所にちょっと寄り道して、
自分のペースで味わえる時間がここにはありました。

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